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作業療法士によるリハビリ

東中野リハビリ

​脳卒中、頭部外傷

脳卒中は寝たきりとなる疾患の「1位」です。次いで認知症、衰弱、骨折、転倒ですが脳卒中自体が認知症、衰弱、骨折、転倒の主因となっています。その為一番リハビリが大切な疾患と言っても良いでしょう。運動、感覚の麻痺や高次脳機能障害を引き起こします。

頭部外傷は高次脳機能障害を合併するケースが多く、しかもなかなか改善がみられない場合が多いのも特徴です。

​脳卒中のリハビリ

​脳卒中の運動麻痺における随意性訓練、感覚訓練は「麻痺の訓練」の項で説明します。その他にも脳卒中では様々な障害が起きます。協調性の低下やバランス機能の低下、感覚の低下、視床痛、異常感覚等様々です。そしてそこからくる様々な症状が出現します。その原因を究明しアプローチを考えることが大切です。

脳卒中の方の離床、臥位、側臥位感覚、寝返り、起き上がり、座位

「寝たきりの方」の項でも話していますが感覚が低下した方は自分の姿勢がどうなっているかもわからなくなってしまいます。人間は重力によって、体を動かしたときに身体に変化を感じ身体をを認識しています。感覚が低下して姿勢がわからなくなってしまった方にはリハビリではできるだけ体を動かすことが大切です。そして少しずつの認識を上げる必要があります。そのため急性期ではリスクも考慮して(急性期において急な動きは意識消失等のリスクがあります)まず寝返りから開始します。

​そこから起き上がり、座位へとつなげていきます。

座位は健常な方には想像もつかないかもしれませんが様々な機能が使われています。全身で重心を感じ、重心を協調的に調整し姿勢を保っています。患者さんにとって座位を保つことは大変なことです。

座位訓練ではまず、支持を安定させることが大切です。足底を必ず完全接地させ、臀部、大体の接触を広く取り感覚が入るように配慮します。そして、特に座位感覚が低下している方にはセラピストが徒手的に座面や大腿に荷重をかけ座位感覚を入れて座っている感覚を感じてもらいます。そして少し保持できるようになってきたら、座位訓練では(ADL訓練の項でも話しますが)生活動作をすることがとても大切なってきます。人間の記憶には座位で食事をした、化粧をした、書字をした、という記憶が必ず残っています。脳の記憶にこんな姿勢で作業をしていたという感覚が残っています。その様な作業をすることで座位感覚を取り戻す最短の手段となります。

pusher syndrome(押す人症候群)

​脳卒中の方に多い特徴的な症状にpusher syndrome​があります。文字通り押す人症候群。麻痺の強い片にみられ、座っている状態で麻痺のある方に感覚がないため本人はしっかり座っていないと錯覚し麻痺のある方へ非麻痺側上肢で押してしまう症状です。その為麻痺側へ倒れていってしまいます。

​リハビリにおいては発症初期では麻痺側では支える能力がないため非麻痺側で支える練習をします。最初はon handで基底面を広げ保持のみを意識します。慣れてきたら作業活動等を開始しどれくらいの範囲動いても倒れないということを学習していきます。そこからの座位訓練は上記のようなリハビリへと移行します。

​伸展パターン

​伸展パターンも脳卒中による感覚の低下から行っています。人間の身体の筋は人類が重力に打ち勝つため重力に逆らう筋が強くなっています。それを脳が調整しているため、普段人間はバランスが取れています。脳卒中によってそのコントロールが外れてしまうと重力に打ち勝つ筋が強く出てしまい体幹の背筋、肘の屈筋、肩の伸筋、下肢の伸筋等が強く働きバランスが取れなくなります。

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