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歩行訓練 (医療従事者向け)
一般のページにも書きましたが40歳を過ぎると歩行には筋緊張が一番大切だと思われます。筋緊張の亢進は関節の障害、転倒(反射に影響)、重心の崩れ、推進力の低下につながります。
全身の筋緊張は30歳40歳位から徐々に高くなり、高齢になると加速度的に高くなります。
筋緊張の亢進
筋緊張の亢進は様々なことに影響を及ぼしています。人間の理想の筋緊張は倒れるか倒れないかという力加減で立つことです(これはあくまで理想です)。筋緊張が高くなると歩く時の地面からの衝撃や外圧をすべて筋肉で受けてしまい筋肉を傷めてしまいます。これが膝や腰を傷める大きな要因です。
また筋緊張が高くなると人間の足は伸ばすほうが強く働いてしまいます。つまり股関節を伸展する方向、膝関節を伸展する方向、足関節を伸展する方向に強く働きます。そして足関節は内反(内側にかえす)にも強く働きます。人間が外側に足をくじくことが多いのはこのためです。歩行訓練をするときはこのことを意識してい行うことが大切となってきます。
歩行時の重心
人間の立位時の重心は母指球にあります。歩行時の重心もその位置に一番長くあること0が大切で歩行の速さ、疲れやすさに影響します。
歩行時の全身の協調性
歩行時の上半身の動きは歩行様式(杖、歩行器、フリーハンド)にもよりますが、歩行バランス、歩行スピード、歩行持久性、上半身の痛みに大きく影響します。特に肩甲骨の動き、脊柱の動きは大切です。腰痛の大きな要因の一つはこの歩行時の脊柱の使い方といってもよいでしょう。
下肢の感覚が低下しているケース
下肢の感覚は脳卒中、脊髄疾患等で大きく低下します。その状態では重心を保ち、そして正しい方向へ重心を運ぶことができません。
そのようなケースでは感覚訓練、重心の再学習、重心移動訓練等が大切となってきます。
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